スーパーヒーロー

ルルベル

『世界』とは広大な遊び場だ。
戦火と戯れ、人倫を嘲り、命さえ玩弄する。
邪悪な欲望は尽きず、享楽は果てをしることがない。
そして彼の目の前にエリジウムという新たな遊び場が。

飛行アリーナの一角から見下ろすふたつの影。
黄昏に染まるその姿は天より睥睨する神々にも見えた。
彼らが地にもたらすは恵みか、裁きか、あるいは——
神ならぬひとの身にそれを推し量ることはできない。

リアライザーが生成するのはヒーローばかりではない。
データに含まれる余剰要素が実体化することもある。
べつのいい方をするなら『ヒーローの欠片』であり、
武器に装着すればヒーローの力を増幅する。

フェスティバトルの試合が行われる闘技場。
エリジウムの地の『どこか』に建造されており、
超空間ポータルを通じて移動する。
多くのヒーローが一堂に介する場所であるため、
その位置は厳重に秘匿されている。

ノアの『侵略』とは弱きを助け強きを挫くこと。
それは『勝つ』ための戦いではなく、
『負けない』よう抗い続ける道のりだ。

マリオンはヒーローたちのサポート役。
自分の活躍よりみんなの支えになれることが嬉しい。
『皆さん、ここは私がサポートしますね！』