ハロー！フェスティバトル

魅薇

飛行アリーナ内にある戦闘指揮所のすぐ横に
キャプテンの専用ルームがある。
緊急事態に即応するための配置だが、あまり気が
休まるものではない。
それでも今日は少しだけのんびり過ごせそうだ。

「ストライクショットいくである〜」
「ほっほう、なんとも爽快ですな！」
エリジウムの遺跡から発掘された太古のゲーム。
それは不思議なほど『とある有名ゲーム』に似ていた。
知ってか知らずかふたり仲良くゲームを楽しむ。

彼女の願い、それはだれもがハッピーであること。
すべてのひとの心から『ネガ』の花を剪定すれば、
『ハッピーキングダム』はきっと到来する。

〈シティ〉潜入中、たまたま出会ったふたり。
「ごめーん、アラート鳴らしちゃった☆」
「ったく、かんべんしろよ……」
街はたちまち厳戒態勢となり警備ボットが出動する。
振り切るか、迎え撃つか、決断するのはいまだ。

ノアの『侵略』とは弱きを助け強きを挫くこと。
それは『勝つ』ための戦いではなく、
『負けない』よう抗い続ける道のりだ。

自在に駆け、自由に飛ぼう。
『楽しむ』気もちがヒーローを強くする。
だからいつだってフェスティバトルに全力だ。