FGCS2025 SUMMER 参加賞

堕蒼・H・有栖

『どうだ、コレ似合うか？』
リムルの主催で開かれることとなった武闘大会。
それを盛り上げるため用意されたのは『王』の衣装。
異世界の『魔王』である彼には輝く王冠がふさわしい。

夜空に咲き誇る無数の花火。
その光に照らされネオが優しく微笑む。
祭の夜に訪れたほんのわずかな幸福の時間。
この時がいつまでも続いて欲しい——
そう願わずにはいられない。

エリジウムのジンはいつも物憂げ。
『彼女』のいない世界になんの意味があるのだろう。
『こんな世界なんていま終わらせてやろうか？』
そんな『思いつき』が頭をよぎるとき、
彼の口元に微笑みが浮かぶ。

いよいよ試合もクライマックス。
赤髪とヴィルフリートの両雄は互いに一歩も引かない。
しのぎを削る刃の輝きが戦場を眩く染める！

マリオンはヒーローたちのサポート役。
自分の活躍よりみんなの支えになれることが嬉しい。
『皆さん、ここは私がサポートしますね！』

閃く雷光の様に彼女は戦場を疾る。
ふだんのぐーたらさからは想像もつかないその勇姿。
『さくっと片づけて肉食べにいくし！』

まといしは闇より深き闇の色
魔王の底知れなさにふさわしい